運転診断用のドライブレコーダーの貸し出しを始めた堀川悦夫教授=佐賀市の佐賀大学

 高齢ドライバーによる交通事故の防止が課題になる中、佐賀大学医学部附属病院の堀川悦夫教授=認知神経心理学=が、運転診断用のドライブレコーダーの貸し出しを始めた。運転技術を映像で客観的に評価することで運転継続の判断材料を提供し、免許の返納だけではない選択肢を示す支援につなげる。

レコーダーは進行方向と運転席の2カ所の映像を記録することができる。運転時の加速の度合いや、どういう状況で急ブレーキを踏んでいるのかなど、日々の運転の詳細が分かる。運転の仕方の見直しや注意すべき点のアドバイスに役立てる。

 佐賀県内の運転免許の返納者数は昨年1年間で2928人に上り、65歳以上の高齢者が97%を占めている。高齢ドライバーによる交通事故が社会問題化する中、返納の機運は高まる一方だが、今回の試みは高齢者に少しでも長く安全に運転してもらうことを目指している。

 堀川教授は、日常の運転に関する54の項目を、家族が4段階で評価するシステムも昨年春に構築。これにレコーダーの映像が加わることで、より客観的に運転技術を判断することができるという。

 堀川教授は「高齢者が運転できなくなり、買い物や病院通いができなくなることの方がリスクが大きい」と捉えている。「『運転をやめようか』と悩んだり家族から勧められたりしたらレコーダーを試してほしい」と呼び掛けている。

 貸出期間は1~3カ月間で、利用は無料。問い合わせは佐賀大学医学部の堀川教授研究室、電話0952(34)2141。

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