北海道の発展についてを意見を出し合う生徒たち=佐賀市巨勢町の城東中学校

 県内の中学校に新聞を届ける「さが維新塾」の一環として、佐賀新聞の記者が幕末維新期の歴史を教える出前授業が26日、佐賀市巨勢町の城東中(大坪泰校長)であった。佐賀新聞社の江島貴之記者が、2年3組の生徒34人に島義勇の蝦夷地開拓の歴史について講義した。

 江島記者は、ロシアによる南下を防ぐために佐賀藩が島と犬塚与七郎に蝦夷地調査を命じたことや、有力藩で蝦夷地を分割して管理しようとしたことを説明。「分割領有は実現しなかったが、明治に入って(島らの調査が)北海道開拓につながった」と解説した。

 生徒から「なぜ佐賀藩は北海道に関心を持っていたの」と質問が挙がると、江島記者は「近代化を進めるためにお金が必要で、藩内で作った焼き物などの売り先にしたかった」と背景を紹介し、生徒は興味深げに聞き入っていた。

 講義を踏まえ、生徒は各班に分かれ、「島の跡を受け継いで、どのように北海道を発展させていくか」を話し合った。「豊かな水源と広い土地を使い畜産と農業をする」「アイヌ民族も住んでいるため、多様な文化を取り入れる」など、地理条件などを生かしたアイデアが挙がった。

 元村颯真さん(14)は「島以外にも蝦夷地調査に行ったとは知らなかった。島の銅像が佐賀にもできるみたいですごい」と話していた。

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