曳山を未来に引き継ぐために植樹する曳き子たち=唐津市七山藤川

 唐津くんちの曳山(やま)の台車で使う修復材が入手困難な状況にあることを受け、未来の曳(ひ)き子につなぐため、木を育てる活動が24日始まった。25日まで2日間で14カ町の約250人が唐津市七山の山中でアカガシ600本を植える。何世代にもまたがる事業の最初の一歩を刻んだ。

 近年、文化財にふさわしい大径材が全国的な供給不足にある。2016年7月、唐津曳山(ひきやま)取締会は「曳山(やま)の里づくり委員会」を立ち上げ、県や市、専門業者らと樹種や適地を検討してきた。まずは曳山を支える柱やかじ棒に使われる硬質のアカガシから植えることにした。

 場所はアカガシに適地の標高約600メートルの市有林1千平方メートルで市が無償貸与し、県の森林環境税を活用して植える。24日午前には現地で神事の後、刀町、中町、材木町、呉服町の曳き子たちが作業し、子どもたちの姿もあった。

 アカガシが修復材の大きさに育つまでに150年ほど要する。大塚康泰総取締(73)は「曳山を永久に守る意思表明でもある。春と秋には手入れも必要で、子どもたち中心に作業ができれば」と語った。

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