パネル討議で嬉野の観光まちづくりについて語る(左から)司会の伴俊満さん、嬉野創生機構の古田清悟社長、村上大祐市長、三島伸雄・佐賀大教授=嬉野市の和多屋別荘ザ・コットンクラブ

 2022年度に開業する九州新幹線長崎ルートの嬉野温泉駅(仮称)を生かしたまちづくりについて考えるシンポジウムが24日、嬉野市であった。駅前だけでなく市全体での観光まちづくりの方針について、新たに制作された動画や絵巻を用いた企画提案のほか、パネル討議、佐賀大の学生らによる研究発表などがあり、参加した約80人が考えを深めた。

 市や佐賀大と連携するまちづくり会社「嬉野創生機構」の古田清悟社長は、「癒やし」を「嬉野の神髄」と位置づけ、まちづくりのコンセプトを表現する動画や、長さ10メートルに及ぶ浮世絵風の絵巻を公開した。駅前から温泉街を経て茶畑など自然のエリアへ進むに従って、観光客の行動が消費から体験へと変化していく仕掛けを提案し、「究極の癒やしが体験できる場所に」と呼び掛けた。

 パネル討議は、古田さんのほか村上大祐市長と佐賀大の三島伸雄教授(都市工学)が意見交換。三島教授は「『自分の所だけリピーターが来ても波及効果がない』という意識で、みんなでやっていくことが必要」と指摘した。

 村上市長は良質な茶や温泉など地域資源の豊かさに触れ「一つ一つに自信をもつことから観光まちづくりは始まっていく。バブルの頃や東京に比べて今の嬉野をネガティブに捉えている人もいるが、嬉野はむしろトップランナー」と語った。

 佐賀大の学生2人が嬉野のまちづくりに関して取り組んだ研究発表もあり、眺望のいい茶畑を生かしたツーリズムの企画などを提案していた。

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