再発防止や飛行ルートの変更などを求める意見書を全会一致で可決した神埼市議会=神埼市千代田庁舎の議場

 佐賀県神埼市千代田町で陸上自衛隊目達原駐屯地(神埼郡吉野ヶ里町)のAH64D戦闘ヘリコプターが民家に墜落した事故を受け、神埼市議会は23日、自衛隊機が住宅密集地上空の飛行を回避することなどを求めた意見書を全会一致で可決した。

 意見書は首相、防衛相、衆参両院議長宛て。墜落現場周辺は住宅密集地で、保育園や小、中学校もあることから、多数の命を奪いかねない状況だったと指摘した。自衛隊機の事故が相次いで発生している現状に触れ「安全対策の徹底が喫緊に図られるべき」とした。

 事故原因の公表や再発防止策、被害者や被害住宅への補償や周辺住民へのケアなどを求めたほか、老朽化した自衛隊機の廃棄処分も要請した。

 松本茂幸市長は議会冒頭に「一日も早く、従前の平穏な生活に戻れるように、国・県とも連携して手厚いカウンセリングをしていく」と語った。議会後、廣瀧恒明議長は「自衛隊はなくてはならないが、このような事故はあってはならない。再発防止に万全を期してもらいたい」と述べた。

 陸自は事故機と同型機を除く同駐屯地のヘリについて、必要な点検を実施したとして22日に飛行を再開した。

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