中島莞爾氏

処刑される朝に書いた中島莞爾少尉の絶筆

小城市 1936(昭和11)年に発生した日本陸軍青年将校によるクーデター未遂「二・二六事件」に連座し銃殺刑に処された小城市出身の青年将校の絶筆が小城市立歴史資料館で公開されている。28日まで(26日は休館)。

 絶筆を揮毫(きごう)したのは、小城中を中退し、熊本県の陸軍幼年学校に進んだ中島莞爾(かんじ)少尉(1912~36年)。中島少尉は事件当日、高橋是清蔵相の暗殺に関わったとされ、軍事裁判で反乱罪の死刑判決を受けた。

 中島少尉は銃殺刑執行の7月12日の朝、筆を執り「幽魂(ゆうこん)永(とこし)へに留まりて君国を守護す」とめりはりの利いた漢字とかな混じりで墨書した。絶筆は2015年に初めて公開した後、毎年2月に入ると「中島少尉の絶筆は公開されるのか」との問い合わせが数件あり、その都度、数日間に限定して展示している。

 絶筆は掛け軸に表装され、常設展示室の一画に中島少尉の画像とともに並んでいる。資料館の職員は「事件の評価は別にして、小城の出身者が日本の歴史的な大事件に関わっていた事実を知ってほしい」と話している。

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