新発売される「唐津陶片せんべい」。3点セットは両端がせんべい

せんべいの製造工場で鶴丸修社長(奥)に技術指導する十四代中里太郎右衛門さん=昨年6月、唐津市佐志(提供写真)

 唐津焼の十四代中里太郎右衛門さん(61)が監修した「唐津陶片せんべい」が3月1日に発売される。陶片の美を追求した本物そっくりの仕上がりで、唐津市二タ子の菓子卸・製造「鶴丸」の鶴丸修社長(46)が一枚一枚丁寧に手掛けている。唐津らしい新たな土産品として注目を集めそうだ。

 種類は絵唐津、斑唐津、朝鮮唐津、柄杓(ひしゃく)がけ朝鮮唐津の四つ。唐津産小麦を使った素焼きの生地(縦7センチ、横8センチ)に、絵唐津の場合、卵白と砂糖と竹炭でできた「透明釉(ゆう)」の薄ねずみ色を塗り、乾燥後に水で溶かした竹炭の黒で松やアヤメを描く。鶴丸さんは昨年6月に太郎右衛門陶房などで絵付けをならい、練習を重ねてきた。

 晩酌をたしなむ鶴丸さんが唐津焼の酒器の高台を見て、せんべいの生地と風合いが似ていることから着想。「唐津焼にしか見えないせんべい」を目指して1年前から試作を始めた。太郎右衛門さんも「唐津焼のイメージをしたお菓子ができないか」と思案していた頃で、軌を一にしていた2人を広告代理店の唐通がつないだ。

 完成した絵唐津のせんべいに太郎右衛門さんは「線がすごくいい。伸びやかで味がある。うちで絵付けしていいぐらい」と太鼓判を押す。鶴丸さんは「陶房で筆の運び方、入れ方を見られたのは大きかった」と言い、ほかの唐津焼のデザインにも意欲を示している。

 せんべいは1枚300円。唐津城、西ノ門館、曳山展示場などで販売する。太郎右衛門陶房では、豆皿とせんべいのセット商品(2760円から)も用意している。

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