奨学金事業の開始に当たり、山口祥義知事を表敬訪問した江上幸隆理事長(右)=佐賀県庁

 公益財団法人「江上財団」(江上幸隆理事長、鳥栖市)は、佐賀県内の高校生を対象に、返済不要の奨学金を創設した。新年度から月2万円を支給する。奨学金の返済が滞り、自己破産する若者の増加が社会問題化する中、江上さん(81)は「佐賀の次世代を担う若者たちが安心して学べる一助になりたい。同様の取り組みが増えるきっかけにもなれば」と語る。

 江上さんはプラスチック製品製造やリサイクルを手掛けるニシキ(鳥栖市)の創業者で、現在は会長。奨学金事業のために、今年1月に財団を設立した。江上さんが妻と保有する同社の株式のうち120万株を財団に寄付し、その配当金(年間約1200万円)を奨学金に充てる。

 給付期間は1年間で、審査を経て最長3年まで更新できる。応募資格は県内の高校に通うか入学予定で、学業と人物に優れ、健康で勉学に意欲のある生徒(県内在住)。採用人数は各年計39人(各学年13人)。

 新年度の募集期間は4月1日から5月31日まで。10年後どのように社会に貢献できる人間になりたいかをテーマにした小論文や、成績証明書など必要書類をそろえ、在籍校を通して申し込む。問い合わせは江上財団、電話0942(87)1188。

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