建築された1930(昭和5)年当時の肥前浜駅(鹿島市提供)

改修が進むJR肥前浜駅=鹿島市浜町

 酒蔵通りで有名な国の重要伝統的建造物群保存地区「肥前浜宿」に最寄りのJR長崎線肥前浜駅(鹿島市)の改修が進んでいる。老朽化した駅舎をリニューアルして交流施設を整備、外観は昭和初期の建築当時の姿に近づけ、古い街並みとの調和を図る。3月24、25日の酒蔵ツーリズム2018に合わせ、落成式典を開き、観光客を迎え入れる。

 肥前浜駅は1930(昭和5)年に完成。駅舎は木造平屋、切妻屋根の端を切り取ったはかま腰などが特徴的だった。改修を重ね、現在は無人駅で市観光協会が入居している。老朽化と合わせ、2022年度の九州新幹線長崎ルート暫定開通後、特急本数が減少するため、誘客を図ろうと整備を決めた。

 延べ床面積約165平方メートル。待合室やギャラリー、物販やカフェなどに活用予定の店舗スペースを新設し、白壁土蔵やかやぶき屋根が残る伝建地区への立ち寄りを狙う。JR九州から駅舎を譲り受けた県が昨年秋から約1億4千万円をかけて整備している。事業費の2分の1は国地方創生交付金を充てた。

 鹿島市も新年度予算案に駅前広場などの整備費2900万円を計上した。市都市建設課の担当者は「駅は観光のスタート地点。(改修によって)降り立った時から風情を感じられる」と期待している。

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