建設工事などの入札をチェックする唐津市建設工事入札監視委員会=唐津市役所

 唐津市の建設工事入札監視委員会(赤星礼子委員長)が22日あり、提案重視のプロポーザル方式で、1者の共同企業体の参加で決まった市役所建て替え計画の設計業者の選定が検証対象になった。「複数業者の参加が望ましかった」との指摘もあったが、市側から3度の業者選定の経緯などの説明はなく、検証は深まらなかった。

 業者選定は競争を担保するため、最初の2回は2者以上の参加を成立要件としていたが、ともに1者しか手が挙がらなかった。合併特例債が使える2020年度までに完成させるため、3度目は「1者でも成立」と要件を緩和し、当初計画から5カ月遅れて昨年8月に決まった。

 委員5人のうち、事前に3人が業者選定の応札業者の審査や評価などで説明を求めていた。2人が「公募に応じやすい手続きが必要」「1者でも審査がしっかりしていればいい」と発言しただけだった。

 この業者選定では落札した企業体の代表である設計大手が、16年に設計業務の前段となる基本計画策定業務を予定価格の1%で落札し、同業他社が参加を見送ったとみられている。ただ、委員会の審査対象になっておらず、これまで報告も論議もされていない。

 委員会は不正入札事件の再発防止策として15年11月に発足し、年2回開かれている。

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