佐賀市は20日、JR佐賀駅周辺整備基本計画の策定を予定の3月末から、2018年度末まで1年先送りする考えを明らかにした。3月末で閉店する西友佐賀店の跡地利用を巡り地権者との協議に時間を要しているためで、計画をまとめる段階にないと判断した。本年度予算の一部を次年度に繰り越す。

 市は、駅周辺整備を秀島市政4期目の最重要課題と位置付けている。16年度に駅周辺整備基本構想を策定し、17年度内に基本計画を作る予定だった。西友佐賀店跡地を駅前広場などに利用し、駅周辺整備の目玉としたい考えを示している。

 市は用地取得を目指し複数の地権者と協議を始めているものの、地権者の中に賃借を求める意見があり、合意には至っていない。秀島敏行市長は当初予算案発表の会見で「(地権者との協議が)なかなか進んでいないのが現状」と述べた。状況の進展がないこともあり、基本計画策定委員会は本年度、1度しか開かれていない。

 一方で、駅北側の市道三溝線の車や歩行者、自転車の通行の最適化を目指すため、18年度に社会実験を予定し、当初予算案に関連事業費約3千万円を計上した。地元住民と意見交換後、片側2車線を1車線に減らし、歩道、自転車道を拡張して影響をみる。実験は秋以降、10日から2週間程度を見込む。結果を踏まえ整備内容を決め、基本計画に反映する。

 17年度の計画策定関連予算1650万円のうち1074万円を18年度に繰り越す。市駅周辺整備構想推進室は「西友跡地が、佐賀市が整備するエリアになるかどうか見極める必要がある。急ぐべき事業は個別に進める」としている。

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