長崎や熊本に向かう途中で佐賀に立ち寄り、佐賀牛を味わう台湾人観光客=佐賀市の佐賀牛レストラン季楽本店

 春節(旧正月)の大型連休を利用した中国や台湾からの観光客が佐賀県内でも増えている。格安航空会社(LCC)の飛行機で繰り返し訪れるリピーターや、会員制交流サイト(SNS)の情報を頼りに目的地を決める外国人旅行者も目立つ。中国の団体客による「爆買い」が沈静化する中、旅行費用を抑えながら家族やカップルで観光を楽しむ傾向が強まりつつある。

 

 「ブランド品などを大量購入する訪日客は減り、温泉地を巡ったり、食事を楽しんだりする人が増えてきている」。佐賀空港で中国人旅行者の乗り継ぎなどを案内する通訳の劉彦君さん(24)は、最近の傾向をこう話す。

 

▽SNS

 

 LCC春秋航空で同空港に到着した中国人女性(38)は3度目の来県といい、「鳥栖市のアウトレットモールにも行ったし、買い物はもう十分。今回は友人からSNSで教えてもらった佐賀牛を食べ、嬉野温泉に行く」と目的を語った。

 ここ数年、訪日客が急増し、月平均で約1200人の外国人が来店するという佐賀牛レストラン季楽本店(佐賀市)。長崎や熊本を家族で旅行中の台湾人女性(38)は「佐賀に来たのは食事が目当て。台湾でも佐賀牛は人気で、知人もここに来て食べたことがある」と話した。

 韓国などからの訪日客に人気の嬉野温泉では、大型連休が始まった15日以降、中国や台湾人観光客の割合が増えている。観光庁の最新統計(昨年11月)によると、嬉野市内の外国人宿泊者数は県内主要地区で最多の約6200人。市うれしの温泉観光課は「中国や台湾の人気ブロガーに魅力を取り上げてもらうなど、ネットを使った誘客策の効果が出ている」と話す。

 

▽節約

 

 一方、訪日客1人当たりの消費額は減少傾向で、嬉野温泉旅館組合によると、最近は宿泊費を節約するためか、食事抜きで泊まる外国人が増えているという。佐賀市などでも、スーパーで購入した弁当や総菜をビジネスホテルに持ち帰って食べる外国人の姿が目立つようになっている。

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