医師の労働時間の管理方法

 労働組合「全国医師ユニオン」が医療機関の勤務医に実施したアンケートで「(労働時間が)タイムカードなどで客観的に管理されている」と答えた大学病院の医師はわずか5・5%だったことが18日、分かった。民間病院と比べて大幅に低い上、「管理なし」と答えた人の割合は29・1%と高かった。

 診療に加え、教育、研究の役割も担う大学病院は、他の病院よりも労働時間が長い傾向があるにもかかわらず、適正な労務管理ができていない実態が明らかになった。

 アンケートは昨年7~9月に医療関係者の労働組合やインターネットを通じて実施した。働き方や職場での負担軽減の取り組みなどを尋ね、1803人から回答を得た。

 労働時間の管理方法を「タイムカードなど」と答えた割合は民間病院の49・5%が最も高かった。日赤、済生会などの公的病院は19・1%、国公立病院は10・2%だった。

 自己申告を含め労働時間が管理されていると答えた人は、他の病院では8割以上を占めたが、大学病院は7割弱。植山代表は「自己申告では、若い医師らが長時間労働を訴えることは難しいのではないか」と指摘している。

 事務処理など業務を補助するスタッフ「医療クラーク」に関して、大学病院で「積極利用」と答えた人は16・7%。44・6%とした国公立病院とは大きな開きがあり、医師の負担軽減策が進んでいない現状が浮かび上がった。「労働基準法は守られていると思うか」との質問には、大学病院の59・4%が「守られていない」と回答した。回答者全体の数値を約20ポイント上回り、民間病院の2倍に近い数値となっている。

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