チェアヨガ

 「チェアヨガ」は、いすに座って行うので、高齢者でも、体が硬くても、無理なく取り組める。体を気持ち良く伸ばすことで、自律神経を整え、健康維持や介護予防などの効果を期待できるという。

 チェアヨガのインストラクター育成講座を主宰する山田いずみさんは「マットを使い床で行うヨガは、お年寄りにはハードルが高いのですが、いすを使えば、マットや着替えも要らず、手軽にできます」と話す。

 チェアヨガをするときに気を付けたい点は三つ。一つ目は、鼻から吸って、鼻から出す、ゆったりとした呼吸を止めないこと。二つ目は、何かをしながらではなく、ヨガに集中して取り組むこと。体を伸ばしている部分や自分の体の中の状態を意識することが大切。目を閉じて、自分の呼吸の音を聞くようにすると、雑念に惑わされずリラックスできるという。三つ目は、気持ち良く体を動かすことを心掛け、痛くなるまで無理をしないことだ。

 1回1時間、週に2、3回行うのが理想的。ヨガを終えると、姿勢が良くなる人が多いという。レッスンを受けた人からは「よく眠れるようになった」「体が軽くなった」という感想が多いという。「私の祖母は毎日、血圧を記録していますが、ヨガをした日は血圧が下がります」と山田さん。

 時間がなければ、次の三つのポーズだけでも試してほしいという。一つ目のポーズは、両手でタオルを持ち、腕を水平に上げてから、ゆっくりと頭の上に上げ、そのまま頭の後ろに手を下ろしていく。そのままの姿勢で、目を閉じて、深呼吸を3回、できれば5回繰り返してから、ゆっくりと元に戻す。

 二つ目は、右腕を真っすぐ上に伸ばしてから、ゆっくりと左側に倒していき、右脇腹を伸ばす。このままの姿勢で目を閉じて3~5回深呼吸して、ゆっくりと戻す。同じように左腕も伸ばし、左脇腹を伸ばす。

 三つ目は、右膝を左膝の上に乗せて足を組み、背筋を伸ばし、ゆっくりと上体を前に倒してから、右にひねる。できれば左肘を右膝の右側に入れて合掌。そのままの姿勢で目を閉じて、深呼吸を3~5回行う。ゆっくりと上体を正面に戻し、足を組み直して、同じように上体を左側にひねり、深呼吸をして上体を戻す。

 山田さんは「1人でヨガをすると、自分のペースで呼吸やポーズができ、ヨガに没頭できます。みんなで集まってすると、いつもより体を伸ばせますし、家に閉じこもりがちになって、孤立してしまうのを防げます」と話している。【共同】

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