佐賀県は、トップ選手の発掘・育成やスポーツ文化の裾野拡大に向け「SAGAスポーツピラミッド(SSP)構想」に新年度から着手する。2023年に県内で開かれる国民体育大会・全国障害者スポーツ大会を前に有望な選手の強化や種目ごとに強化拠点地域を設けて競技力向上を図る。これまで各競技団体や県が個別に進めていた事業を体系的に取り組み、構想の実現と定着を目指す。4934万円の関連予算案を2月県議会に提案する。

 SSP構想は、トップ選手の活躍で県民の関心を高め、競技人口の拡大につなげる狙い。同時に、育成した選手が引退後に指導者として次世代の選手を育てる循環をつくり、佐賀県の選手や指導者が地元で活動できる環境も整える。

 特に将来が有望視される選手は「SAGAエリートアカデミー」を設置して強化する。県や競技団体、学校や指導者などがまとまって支援チームを作り、個別育成プログラムの作成やトレーニング指導、進学・就職支援などを行う。

 19日、佐賀市のスポーツ会館で開かれた県スポーツ推進審議会で、委員らがSSP構想を議論した。委員からは、「構想を佐賀国体までの時限的なものにしないこと」や「選手だけでなく指導者の育成も必要」などの意見が出た。有望選手の県外流出や指導者の受け皿確保の課題も挙がった。

 審議会会長の坂元康成佐賀大学教育学部教授は「全国トップの強豪校があれば活性化していく。構想の実現には、企業の後押しや優れた指導者の存在も不可欠」と語った。

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