最終日のスタート区間で、集団のトップを走る小城市の梶原有高(中央)=24区(撮影・山田宏一郎)

 王者と呼ぶにふさわしい堂々としたたすきリレーだった。小城市は宿敵佐賀市を寄せ付けない圧巻の走りで大会6連覇を達成。3日間、監察車からげきを飛ばした野田正一郎監督は「ミスもあったが、最後は選手がしっかり踏ん張ってくれた」と、重圧から解き放たれ、ほっとした様子で話した。

 初日に大量リードを奪ったが、2日目は想定外のブレーキもあり、佐賀市に1分57秒詰められた。「ベストの布陣で挑む」(野田監督)と勝負をかけた最終日。選手たちがその期待に応えた。

 前半スタートの24区(14・4キロ)で梶原有高(ひらまつ病院)が飛び出すと、ひとりで37秒の上積みに成功。流れをつかんだチームは、監察車から飛ぶ「自信を持っていけ」の声に背中を押されて加速した。4区間連続の区間賞で6連覇を確信した。

 ニューイヤー駅伝に佐賀県勢として初出場したひらまつ病院を軸にチーム力はさらに向上した。主力の多くが1キロ3分前後でラップを刻むが、特に梶原は2分50秒台と別次元の強さを見せた。

 沿道の声援もチームの大きな強みだった。チームカラーの茶色地に白色で小城市と染め抜いたのぼり旗がコースの所々で揺れ、優秀選手賞に選ばれた堤渉(ひらまつ病院)も「あれを見るたびに、頑張らなきゃと力がわいた」。地域の後押しに感謝し、「次こそ完全優勝したい」と精進を誓った。

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