公開授業では、児童同士で、記事への質問が飛び交った=武雄市立西川登小学校

 学校の教育現場に新聞を活用するNIE(ニュースペーパー・イン・エデュケーション=教育に新聞を)の在り方を探る県NIE研修会(主催・県NIE推進協議会)が1月26日、武雄市の西川登小であった。同校の大曲篤史教諭が4年の国語の授業を公開したほか、本年度の実践校として指定を受ける5校のうち、出席した4校が、郷土や社会への関心、思考・判断力の育成につなげた取り組みを報告した。欠席の1校の実践報告も含めて内容を詳報する。

【公開授業】

 記事題材に会話広げる 西川登小、質問し合い理解深める

 西川登小4年担任の大曲篤史教諭が、新聞記事を使った国語の授業「わたしの気になる記事・みんなの気になる記事」を公開した。児童たちは、気になった新聞記事と感想を3~4人のグループ内で発表。子ども同士で記事について会話を広げ、学びを深めた。

 大曲教諭は児童同士で会話を広げるこつを紹介。記事の中に出てきた言葉を使って会話する「しりとりの技」、記事の背景や詳しい内容を問う「どうしての技」、相づちなどで相手が話しやすい雰囲気をつくる「安心の技」、会話がなくなった時に「○○さんはどう?」と問いかける「困ったときの技」を話した。

 児童約20人が持ち寄ったのは、草津白根山の噴火やクローン猿誕生などの社会的な記事から、好きなスポーツの話題など身近なものまでさまざま。「クローンって何?」「噴石ってどれくらいの大きさ?」「○○さんはどう思う?」と発表者へ疑問点を聞いて会話をつなげていった。

 最後に児童の一人が、藤井聡太四段(当時)が佐藤天彦名人を破った記事を発表した。「まだ四段なのに、頂点に立つ人を破るなんてすごい。次は羽生さんとの対決です」と感想を話すと、「これまで何回勝ったんですか」「羽生さんって?」と次々に質問があがった。

 大曲教諭は「質問し合うことで、初めて知ったこともたくさんあったんじゃないかな」と呼び掛け、多様な視点で疑問や感想を話し合うことで、新聞記事への理解が深まることを子どもたちに実感させた。

このエントリーをはてなブックマークに追加