最終日のスタート区間で3位集団を引っ張る鳥栖市チームの和田照也選手(右)=24区、唐津市の国道202号

 18日までの3日間、熱戦を繰り広げた県内一周駅伝で、昨年6位の鳥栖市が順位を一気に三つ上げ、第35回大会以来23年ぶりとなる3位入賞を果たした。「自分を育ててくれた家族や地域の皆さんのために」。関東などで健脚を磨く大学生たちの“里帰りラン”が飛躍の原動力になった。

 2日目を終えて5位につけた鳥栖市は最終日、出だしの24区(14・4キロ)に和田照也選手(専修大)を抜てきした。ニューイヤー駅伝で快走した小城市の梶原有高選手(ひらまつ病院)、4年連続で箱根駅伝を走った佐賀市の坂本佳太選手(上武大)らが飛び出す中、和田は必死に追走。2キロ付近で2人の先行を許したが、「他のチームには負けられない」。意地と気合で粘って3位で中継。レースの流れをつくった。

 鳥栖市は今大会、和田や光延誠選手(早稲田大)、宗直輝選手(神奈川大)ら鳥栖工高出身を中心に大学生5人を起用。所属する大学の事情で光延と宗は大会初日1回ずつの出走だったが、それぞれ区間3位、区間1位と奮闘した。

 秋山義美監督は「2人の力走で勢いづき、2日目の粘り、最終日の逆転につながった。帰ってきてくれて助かった」と感謝する。

 県内一周駅伝に東京など九州・山口以外で活躍する大学生が参加できるようになったのは2000年から。県トップの社会人ランナーと激しくせめぎ合い、レースを面白くしている。中高生らのあこがれにもなっており、鳥栖市は大学生の活躍に引っ張られるように鳥栖工高勢も奮闘した。

 「小城、佐賀の2強に迫り、3強に入れたのは大きい」と秋山監督。「社会人や中学生を鍛えて上を狙いたい」と早くも来年の大会を見据えた。

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