園田勢選手(左)からたすきを受ける諸田雄生選手。ともに区間賞の走りで多久市チームを勢いづけた=20-21区中継所、唐津市のミヤジマ事務機センター前

 県内一周駅伝2日目の17日、多久市チームの中学生が快走した。多久中央中3年の園田勢選手(15)と諸田雄生選手(15)。昨年12月の全国中学駅伝に続き、1月の都道府県対抗駅伝に出場した力を存分に発揮し、ともに区間賞を獲得した。「チームの勢いになれば」と期待を寄せる。

 圧巻の走りだった。20区(養母田-町田、3・3キロ)を担った園田選手は足の故障を抱えながらも「前を追うだけ」と激走。54秒先に中継した選手を抜き、順位を一つ上げた。21区(町田-二タ子、3・3キロ)の諸田選手は「走れなかった友達の分まで」と飛ばし、従来の記録を7秒縮める区間新記録を樹立。レース後はこの日が誕生日でアンカーを務めた父・雄一郎選手(50)と握手した。

 2人の出会いは2年前。多久市の中学校には陸上部がなく、総合型地域スポーツクラブ「多久ランニングクラブ(RC)」に園田選手が入ってきた時だ。「諸田君は僕より速く目標だった」と園田選手。熱心な練習で一気に力を伸ばし、3000メートルの自己ベストは8分48秒まで向上した。

 諸田選手は九州一周駅伝などで活躍した雄一郎選手の長男。園田選手にタイムで及ばず、悔し涙を流すこともあったが、「互いに励まし合ってきたからここまでこれた」と振り返る。

 多久RCでコーチを務める多久東部中の小川朋子教諭(43)は「2人とも“強くなりたい”という純粋な気持ちがある。練習から常に本気モードで競い合っているから成長につながった」と語る。

 2人は春から県内の強豪・鳥栖工高に進む。諸田選手が「勢には負けっぱなし。もっと強くなりたい」と言えば、「2人で全国高校駅伝を走りたい」と園田選手。多久から全国へ-。地元の期待を背に、さらなる飛躍を誓っている。

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