玄海原発3号機の原子炉に核燃料を装塡する様子=16日午後、佐賀県玄海町(九州電力提供)

「燃料装填が終われば再稼働を待つだけ。喜ぶのは再稼働してから」と話す岸本英雄町長=東松浦郡玄海町

 九州電力玄海原発3号機(東松浦郡玄海町)に核燃料を入れる作業が始まった16日、再稼働に同意した立地自治体の首長は冷静に受け止め、運転開始まで着実な対応を求めた。一方、再稼働への「同意権」を持たない近隣首長からは「市民の不安は根強い」と慎重な意見も上がった。

 11日に原子力規制委員会の更田豊志委員長らと意見交換し、「緊張感を持ってやらなければならないという関係者間の認識が共有できた」と規制委の取り組みを評価していた山口祥義知事。16日も九電、規制委、県、それぞれの緊張感の重要性を繰り返し、「しっかり状況を見据えながら対応していきたい」と述べた。

 前日夕方に燃料装塡開始の連絡を九電から受けたという玄海町の岸本英雄町長は、3号機停止から7年以上が経過したことについて「長かった」と話す一方、「まだ、再稼働したわけではない。本当に喜ぶのはその時」と語った。

 唐津市の峰達郎市長は13日に、川内原発(鹿児島県)を視察したばかり。「一番怖いのはヒューマンエラー。現場も7年の空白があって、緊張感があると聞いている。慎重な上にも慎重な形で対応していただきたい」と注文した。

 原発から30キロ圏内の県内自治体では唯一、再稼働反対を表明してきた塚部芳和市長は「原発再稼働に対する市民の不安は、非常に根強いものがある。事故を絶対に起こさないよう、安全確保に万全を期してもらいたい」とくぎを刺した。

 

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