試験研究機関の担当者から研究成果の説明を受ける山口祥義知事(左手前)ら=県庁

 佐賀県の試験研究機関が研究成果を報告する「第5回SAGAラボ10+G」が13日、県庁で開かれた。山口祥義知事や10機関の場長、所長が出席。果樹試験場と林業試験場の研究員が、かんきつ類の新品種販売に向けた今後の展開、次世代スギの新品種開発の取り組みなどを説明した。

 果樹試験場は中晩生かんきつ類の新品種「佐賀果試35号」を紹介した。大玉で糖度が高く、貯蔵性にも優れた期待の品種で、2022年春の市場デビューを目指して今年春からモデル園で無加温栽培が始まる。

 市場の評価が高い果実を安定生産するマニュアル化や効果的な販売戦略でブランドを確立する計画で、「佐賀から全国に発信したい」と話した。

 林業試験場は、近年の需要動向などから成長が早く、高強度で花粉の少ないスギの生産が求められていると説明。1960年代後半から優れた形質を持つ「精英樹」同士を交配させ、高品質のスギを生産する独自の取り組みを進めており、15年には6種の「次世代スギ精英樹」を選抜した。このうち現地適応性が最も高い1種を品種登録申請していることなどを伝えた。

 ナシの収益向上や省力化に向けた取り組み、アラゲキクラゲの簡易栽培技術に関する報告もあった。

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