地元のお年寄りが指導役となり児童との交流を深める=小城市牛津町の砥川小

 小城市牛津町の砥川小(田中裕子校長)は、将棋を通じて地区のお年寄りと児童の交流を深める取り組みを昨年末からスタートさせた。お年寄りの指導を受け将棋を指す児童たちは「将棋以外にもいろいろなことを教えてくれ、すごいと思った」と感心していた。

 砥川小では月2回、35分間の昼休み時間を利用して将棋クラブを開いている。地元老人会のメンバーが小学校に赴き、児童らの対局を手助けしている。

 高齢者と子どもたちが参加する将棋クラブを考案したのは市地域連携コーディネーターで同校担当の江口久美子さん。「子どもたちが学校と家族以外に地域とのつながりが希薄と感じた」という江口さんは、中学生のプロ棋士・藤井聡太さんの活躍などでわき起こった“将棋ブーム”に着目。保護者からも「子どもに将棋を習わせたい」との声が上がり、高齢者も交えることで地域との絆の構築を図った。

 クラブの希望者を募ると1年から6年まで約20人が参加した。サラリーマン時代に将棋に熱中したと語る古川静男さん(81)は「将棋を教えたり、子どもと触れ合うことで認知症の予防にもなる。素晴らしい取り組み」と前向きに児童らと向き合っている。

 6年生の中尾教人君(12)は「もちろん対局で勝ったときはうれしいけど、負けているときに、どうやって巻き返すか集中力が高まる」と将棋の魅力を語り、「おじいちゃんが優しく教えてくれ楽しい」と声を弾ませていた。

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