会見で、当初予算案や国政課題などを説明する山口祥義知事=佐賀県庁

会見で、当初予算案や国政課題などを説明する山口祥義知事=佐賀県庁

 佐賀県の山口祥義知事は15日の2018年度当初予算案の記者会見で、3月17日に開幕する「肥前さが幕末維新博覧会」を通じて住民の誇りを醸成する狙いを強調した。佐賀空港への自衛隊輸送機オスプレイ配備計画について、受け入れ可否の判断時期は来年1月までの任期にとらわれない考えを示した。

 

 ■当初予算案

 最終年度となる県総合計画の進(しん)捗(ちょく)状況について「空港や港湾などで数字的にプラスの方を向き、若い人や女性もいろんな場で元気を出していて、いい流れだと思う」との認識を示しつつ、「県政から良い風を送り続け、県民や事業者が主役になって前を向ける予算にした」と説明した。

 明治維新150年に合わせた肥前さが幕末維新博覧会を重点施策に挙げ、「佐賀の魅力や特性を発揮するには誇りが必要。鹿児島などと比べて佐賀のすごさは宣伝されておらず、すごく投資効率がいい」と博覧会の開催意義を強調した。

 

 ■陸自ヘリ墜落

 神埼市の民家に陸上自衛隊ヘリコプターが墜落した事故に関し、墜落機のメインローター(主回転翼)ヘッドが中古品だったと陸自が説明を訂正したことについて、「一切説明を受けておらず、予断を持ってコメントしてはいけないと思う。しっかりとした原因究明の中での話として聞くべき」との考えを示した。

 オスプレイの佐賀空港への配備計画を巡り、防衛省から安全性の説明を受ける調整が進んでいた経緯を挙げて「(受け入れに関する)方向付けができる可能性が出てきた意識はあった」と指摘。知事の任期が1年を切る中、現在は墜落事故に関する防衛省からの原因究明や再発防止策などの説明を優先する姿勢を示し、「一貫して自分のスパン(任期)との関係で(判断時期を)考えたことはない」と述べた。

 

 ■玄海原発再稼働

 九州電力が玄海原発3号機(東松浦郡玄海町)の再稼働に向けて原子炉に燃料を装填(そうてん)する作業を開始することについて、「原子力規制委員会の委員長も初めて現場の意見を聞く会を実施し、関係者間の認識が共有できた。国、九州電力、そして我々が緊張感を持ってやっていく時期だと思う」との認識を示した。

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