鹿島市の新籠海岸での調査の様子=1月31日午後2時ごろ

 1月31日、鹿島市沖の新籠展望台辺りで、佐賀大学低平地沿岸域研究センターの藤井直紀先生(42)の干潟調査に立ち会った。潟泥を瓶に採取し、さらに採泥器で潟泥を取ってふるいに入れ、洗い流して生物がいないか丹念に調べる。冬はほとんど見つからないそうだ。イトゴカイが1匹いたらしい。夏の調査のときは生物がたくさんいるから、1人では無理である。

 調査は佐賀大学が鹿島市から委託されて5年間行う計画で、今年が3年目。沖合は18地点、海岸は5地点で調査する。

 項目は多岐にわたる。沖合では水温、塩分、濁度、クロロフィル蛍光値、海底の窒素・炭素含有量、底生生物など9項目を、採泥器や多項目水質計などを使って調べる。海岸では採泥器とふるいなどを使って、窒素・炭素含有量、AVS、含水率、ORP、底生生物を調べる。

 これまで2年、4回の調査で分ったことを尋ねると「底生成物の種類数も個体数も少ない。有機物のたまり場になっている。硫化物が多い。その結果貧酸素になりやすい」という答えが返ってきた。肥前鹿島海岸とその沖合の環境は、いずれも評価は芳しくないようだ。(写真家・中尾勘悟=鹿島市)

このエントリーをはてなブックマークに追加