佐賀銀行(陣内芳博頭取)は、本部業務の効率化を一段と進める。人口減少や日銀の金融政策による超低金利で事業環境が厳しくなる中、既存の仕事量の3割に当たる業務を見直し、2020年7月までに重複している業務は集約または廃止する。ITを導入して生産性を高め、成長分野や営業部門に行員を重点的に配置していく。

 東京都のKPMGコンサルティングの協力を受け、業務を根本的に見直す。営業店舗のサポートやシステム運用、商品企画、資料作成などが各部門で重複していないか確認し、必要性がなくなっている業務は廃止する。

 IT活用では、パソコン上の事務作業を自動化する「ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)」ソフトを導入する。金融商品の申し込み確認、データ集計、資料作成などの効率化を図り、限られた人材を融資先の獲得や付加価値の高い業務に振り向ける。

 同行は16年度から、生産性向上を盛り込んだ3カ年の第15次中期経営計画を進めており、営業店の端末や営業支援システムなどを導入してきた。3年間で行員100人を顧客を訪問する営業部門に充てる計画で、本年度までで62人を再配置している。

 陣内頭取は「銀行は信用度に重きを置くあまり、仕事の質、量ともに過剰になる傾向があった」と改革を進める意義を説明。「生産性向上の取り組みをさらに加速させ、競争力と収益力を高めていきたい」と話す。

 RPA パソコン上の定型的な事務作業を専用ソフトウエアで自動化する技術。導入費用が比較的安価で、経理や総務部門などで導入されている。

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