「天建寺渡し船転覆事故」で亡くなった児童を鎮魂する「花くようの歌」を歌う子どもたち=みやき町の三根東小

 渡し船が転覆して児童6人が亡くなった「天建寺渡し船転覆事故」から68年目を迎えた13日、みやき町の三根東小(築波真史校長、152人)で命の大切さを考える集会があった。亡くなった子どもたちを悼む「花くようの歌」を全校児童が合唱し、自分や友達の命を大切にすることを誓い合った。

事故は1950(昭和25)年2月13日の午前8時10分ごろ、筑後川の両岸を結ぶ「天建寺の渡し」で発生。通学中の小中学生ら40人以上が乗った小舟が強風にあおられて転覆、全員が真冬の川に投げ出され、このうち小学生6人が命を落とした。

 集会では、築波校長が「冷たい川に投げ出された子どもを大人や上級生が必死で救助した」などと事故の概要を説明。当時の校務日誌に記録された親や先生たちの悲しみを紹介し、「自分や友達、家族などのかけがえのない命を大切にしてほしい」と語りかけた。続いて児童代表が「たった一つの命の大切さを考え、感謝の気持ちを持って過ごしたい」などと発表した。

 集会には、事故の遺族や地域住民ら約30人も参加。事故で当時小学3年生だった姉を亡くした小栁隆逑さん(75)は「事故がなければ姉とどんな生活をしていたか、今でも考えることがある。子どもたちにも自分の命を大事にしてほしい」と話した。

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