AH64D戦闘ヘリコプターの墜落現場から回収されたメインローターヘッド=8日、神埼市千代田町

 佐賀県神埼市千代田町の民家に陸上自衛隊目達原駐屯地(神埼郡吉野ヶ里町)のAH64D戦闘ヘリコプターが墜落した事故で、陸自は14日、羽根を回転軸に固定する部品で、飛行直前に交換した「メインローター(主回転翼)ヘッド」は新品ではなく、以前に同型機に取り付けられていた中古品だったと訂正した。不具合のため、メーカーでの修理を終えて保管していた部品だったことも判明した。

 山崎幸二陸上幕僚長は8日の定例会見で「新品だと報告を受けている」と説明していた。陸自は「誤った報告が伝わり、新品と誤認した」と釈明している。部品の強度や事前の点検に問題はなかったかが、今後の調査の焦点になりそうだ。

 メインローターヘッドは、4枚の羽根を回転軸に固定する主要部品。1750時間の飛行時間を目安に交換することになっており、事故機は今回初めて交換した。羽根4枚のうち2枚が墜落現場から300~500メートル離れた場所で見つかっており、いずれもメインローターヘッドの一部がつながったままの状態だった。

 陸自によると、部品は陸自の同型機に2010年4月まで取り付けられていた。飛行時間は約850時間で、交換の目安に達していなかった。「軸受け部分がすり減り、がたつきがあった」ため、取り外して製造元の米ボーイング社に修理に出し、12年10月から陸自関東補給処で保管していた。目達原駐屯地には昨年8月に納入された。

 整備規定では、交換目安に達していない部品を再利用することは認められているといい、陸自では再利用自体には問題はないとの認識を示している。

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