佐賀空港への自衛隊新型輸送機オスプレイ配備計画に関し、山口祥義知事は5日の県議会一般質問で、諾否の判断前に県の見解を公表する考えを示した。安全性や米軍利用の可能性など、これまで防衛省とやりとりをしたり、住民説明会で指摘されたりした全ての論点を整理し、県民に最終的な議論の材料を提示する。

 山口知事は計画の論点について2日の県議会で、騒音による生活環境への影響、排水・排気による漁業への影響、低周波による人体・畜産への影響などを挙げた。これらの論点に対する防衛省の説明に関して今後、精査・確認作業を進め、漁協やJA、佐賀市など関係者の議論を踏まえて県の見解を整理するとした。

 その上で、「しかるべき時期に提示したいと考えている」と述べ、県民や県議会の最終的な議論を促す。県の見解を示す時期は、防衛省による一般地権者への説明会実施や、山口知事が安倍晋三首相の国会答弁の真意などを確認した後になるとの見通しを示した。

 議会や県民の議論を経て、諾否の判断を盛り込んだ見解を改めて提示するとしている。仮に計画を受け入れる場合、県有明海漁協と公害防止協定に基づく具体的な事前協議に入る。受け入れない場合は理由を明記する。

 諾否の判断時期は、「国や漁協など相手がある話なので自らスケジュールを組み立てることはできない。その意味で明確には見通せない」と説明した。オスプレイの体験搭乗を実施するのかどうかに関しては「機会があれば、乗ることにはやぶさかではない」と語った。

=オスプレイ 配備の先に=

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