1年ぶりに開かれた伊万里市散弾銃射撃場環境対策検討委員会=伊万里市役所

 伊万里市大川内町の市営散弾銃射撃場に大量の鉛散弾が放置されている問題で、市は13日、専門家らによる環境対策検討委員会を開いた。水質汚染を防ぐための大型沈砂池の設置について、用地取得に手間取り当初の計画より遅れているとの見方を示した。

 大型沈砂池は射撃場に隣接する民有地に設け、雨水をため込んで鉛成分を除去する役割がある。市は2017年度中に用地を取得する予定だったが、名義上の土地所有者が亡くなっているため、相続者の特定に時間を要したという。市は「用地取得を急ぎ、18年度中には設計に入りたい」としている。

 委員会では、17年7月(雨期)と11月(乾期)に実施した水質調査の結果も報告された。表流水は調査地点6カ所のうち、7月3カ所、11月1カ所で健康保護に関する環境基準を超える値が出た。地下水は2カ所で調査し、いずれも基準値内に収まっていた。

 その後、大川内公民館で地元住民と専門家が初めてとなる意見交換をした。農作物への影響に関して質問を受けた専門家の1人は、「鉛が農作物に吸収されるという事例は聞いたことがない」などとした上で、「安全には安全を重ねた方がいい」と答えた。

 委員会の開催は1年ぶりで、次回は未定。

このエントリーをはてなブックマークに追加