2月 ふるさとスケッチ

 日本各地で厳しい寒さが続いている。ふるさと佐賀も例年になく寒い。それでもホットな話題には心の中まで温かくなる。

 佐賀市諸富町の古社新北(にきた)神社(川浪勝英宮司)の御神木「柏槙(ビャクシン)」を描かせて頂いた。宮司様からお祓いを受け畏(かしこ)まりながらのスケッチ。境内は風が冷たく厳粛な空気が漂う。

 この「柏槙」は、国内で唯一徐福さんがお手植えされたといわれる霊木である。樹齢2200年、樹高20メートル。天に登ろうとする龍のような姿に、圧倒的な樹の精のパワーを感じる。日本三大飛龍木の一つに数えられている。

 今回、多くの御縁が取り持って、この霊木の種から育てた苗木が、大阪の枚岡(ひらおか)神社(中東弘宮司)に献木されるという。この奉納を通じて、日本に稲作を伝え、弥生の文化を豊かにした徐福伝説のロマンが、一つふるさとから広がっていく。(山田直行・佐賀女子短期大学名誉教授)

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