東明館の公開授業研究会の一環で講演した宇宙物理学者の佐藤勝彦氏=基山町民会館

 宇宙物理学者でノーベル賞受賞も期待される佐藤勝彦・日本学術振興会学術システム研究センター長の講演会が5日、基山町民会館で開かれた。佐藤氏は自身が提唱したインフレーション理論について分かりやすく話し、参加者は宇宙の始まりに思いをはせていた。

 講演は、同町の東明館(花上徳明校長代理)が今年初めて開いた公開授業研究会の一環。同校の中1~高2の生徒や、九州各県の中高教諭ら約350人が参加した。

 佐藤氏は「宇宙はどのように生まれたか?-物理学と観測で迫る宇宙の始まり」の演題で講演。「誕生直後の宇宙は加速的急膨張を始めた」「急膨張が終わった時に熱エネルギーが生まれ、宇宙は火の玉となり、光や物質が生まれた」などとインフレーション理論について説明。ヒッグス粒子の発見などで理論が裏付けられていると紹介した。

 その上で、「宇宙は謎がいっぱい。皆さんの若い力で未来を創生して」と呼び掛けた。聴講した生徒からは「宇宙を学びたいと思ったきっかけは」「将来、人は火星などほかの星で生活できるようになるか」などの質問が出され、佐藤氏は丁寧に答えていた。

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