小野寺五典防衛相(左手前)に、継続的な情報提供を要望した多良正裕吉野ヶ里町長(右)=吉野ヶ里町役場

迅速な事故原因の究明を要望した武廣勇平上峰町長(左)=上峰町役場

 小野寺五典防衛相と面会した多良正裕吉野ヶ里町長は、事故が発生した5日、陸自からの連絡が遅かったことを問題視し、「もっとスピード感を持って言葉を頂ければという思いがあった」と不満を訴えた。

 事故は5日午後4時43分ごろに発生した。駐屯地の司令から報告があったのは発生から約1時間以上が経過したころで、住民からの通報やテレビのニュース映像が先行していた。

 小野寺防衛相は「混乱があった。事故発生直後、直ちに地元に速やかな情報伝達をすべきだった」と不備をわびた。

 ヘリは年間に約1万2千回離着陸し、町は駐屯地とともにある。それだけに多良町長は「起きてはならない事故で、ヘリを抱える町として非常に憂慮している」と不安を率直に伝えた。町内に暮らす隊員や家族の心情にも配慮しつつ、「基地周辺の住民の精神的な部分のケアをどうしていくのかが課題。情報をこまめに交換してもらいたい」と注文した。

 三養基郡上峰町の武広勇平町長は「一部の報道で整備に問題があったなどといわれており、不安に思う住民もいる」と懸念を示し、早期の原因究明と情報公開の徹底を求めた。小野寺防衛相は「フライトレコーダーなどを解析し、学識経験者などの意見も聞きながら、原因をしっかり把握したい」と答えた。

 武広町長は面会後、事故原因が究明された時点で「町としての今後の対応を考える」との考えを示した。

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