JR九州が鉄道事業の合理化に向け、九州新幹線を含む全22路線で運行本数を減らすことを盛り込んだ3月のダイヤ改正に関し、削減本数の規模を見直さない方向で最終調整していることが10日、分かった。

 現行計画での1日当たり117本の減便規模が維持される見通し。宮崎、鹿児島両県を結ぶ吉都線で平日の最終便の運行時間を修正するなど、一部は見直しに対応する。近く決定し、公表する。

 JR九州は「ダイヤに連動して運転士や車掌の行程も既に決めており、変更は厳しい」として減便の大幅な見直しは困難だとの認識を示した。ただ大幅減便に難色を示す自治体がこうした修正だけで納得するかどうかは見通せておらず、厳しい調整が続きそうだ。

 JR九州によるこれまでの修正作業で、定時制高校への通学に支障が出ることが判明した吉都線は平日に限り最終便の運行時間を見直すことを決定。宮崎県にも通知した。他の路線でも通学など日常的な利用者に影響が出ないかどうかを慎重に再検討しており、必要があれば修正する。

 JR九州は昨年12月に今年3月のダイヤ改正での減便計画を発表。青柳俊彦社長は1月の記者会見で「効率化がなければローカル線は維持できない」と合理化路線に理解を求めた一方、自治体の反発を念頭に、減便数の縮小も含めて見直したいとの意向を示していた。(共同)

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