防衛相が佐賀県を訪れた10日、陸自はヘリの落下物の捜索範囲を広げた。雨が降りしきる中、双眼鏡を使って部品や破片の有無を確認した=神埼市千代田町

 佐賀県神埼市千代田町の住宅に陸上自衛隊目達原駐屯地(神埼郡吉野ヶ里町)のAH64D戦闘ヘリコプターが墜落した事故で、陸自は10日、墜落地点まで約8キロにわたる飛行ルート一帯に落下物の捜索範囲を広げ、1115人態勢で田畑や民家の被害状況の確認を進めた。

 陸自西部方面総監部によると、ただちに確認できるヘリの部品は見つからなかったが、部品の可能性がある鉄くず数個を回収した。

 ルートは現場から東北東に約5キロ、そこから北に約3キロの範囲で、管制官とヘリが最後に交信した場所が終点となる。ルート上の幅数百メートルを捜索範囲とした。

 九州に拠点がある第4師団や第5施設団などから派遣された隊員が、雨が降る早朝からグループごとに行動し、農道や国道264号沿いを歩きながら目視で確認した。田畑の前に隊員が横一列に並び、双眼鏡をのぞき込む光景もあった。

 11日以降も当面、同規模の作業を続ける。捜索では住民に被害状況を聞き取り賠償も検討するとしている。

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