AH64D戦闘ヘリコプターが墜落した現場の民家を視察する小野寺五典防衛相(中央)=10日午前11時28分、神埼市千代田町(撮影・中島克彦)

 佐賀県神埼市千代田町の住宅に陸上自衛隊目達原駐屯地(神埼郡吉野ヶ里町)のAH64D戦闘ヘリコプターが墜落した事故を受け、小野寺五典防衛相は10日、佐賀県を訪れ、被害に遭った家族と面会して謝罪した。神埼市など3市町の首長にも謝罪した上で、改めて徹底した原因究明と再発防止に全力を挙げる姿勢を示した。調査期間は4カ月程度になる見通しを示した。 

 小野寺防衛相は、ヘリが墜落した民家でけがを負った女児の家族と非公開で面会し、「本当に怖い思いをさせてしまったことを申し訳なく思う」と謝罪した。生活や住まいの再建を最優先し、カウンセリングを担当する隊員を常駐させて心のケアに当たるという。

 現場となった神埼市の松本茂幸市長、目達原駐屯地が立地する神埼郡吉野ヶ里町の多良正裕町長、三養基郡上峰町の武広勇平町長とも相次いで面談した。松本市長は一刻も早い現場の復旧や補償、住民への情報提供などを求め、必要な協力を約束した上で「万全を期すという言葉を信じたい」と述べた。

 小野寺防衛相は事故現場も訪れ、焼失した家屋を確認したほか、当時の飛行ルートなどについて説明を受けた。調査期間に関しては「4カ月以内に担当部局から防衛相に報告をするという規則になっている」などと、陸自の航空事故調査委員会による調査の見通しを説明し、フライトレコーダーなどの解析次第で前後する可能性を示唆した。

 佐賀空港へのオスプレイ配備計画への影響については「まずは事故の徹底した原因究明と再発防止に全力を挙げる。予断を持ってコメントすることは控えたい」と、従来の考え方を述べるにとどめた。

 小野寺防衛相は11日、佐賀県の山口祥義知事と面談するほか、亡くなった2人の隊員の部隊葬送式に参列する。

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