認定NPO法人「難民を助ける会」佐賀事務所長の久保田雅史さん

着物のデザインを考えて、用紙に描き込む児童ら=唐津市の佐志小

 認定NPO法人「難民を助ける会」の佐賀事務所長。紀伊半島に位置する熊野古道、スペインの巡礼路を踏破し、現在は九州各所のオルレに挑戦している。

 ■2020年の東京五輪に向けて世界各国をイメージした着物を制作する「KIMONOプロジェクト」で1月30日、唐津市の佐志小6年生が東欧のボスニア・ヘルツェゴビナの着物の柄をデザインした。(1日19面)

 世界196カ国の着物を、歴史や文化を踏まえてデザインし、東京オリンピックまでに製作する大きなプロジェクトだ。「想像してごらん、国境のない世界を、世界はきっとひとつになれる」と、久留米の呉服屋さん、蝶屋の高倉慶応社長がイマジン・ワン・ワールドを立ち上げ、皆さんの寄付を基に着々と進めている。戦争や内戦を経験した国々が自国の歴史と文化を誇りに思い、再建を進める応援になることを祈る。

 ■内閣府は1月31日、10年以上金融機関からのお金の出し入れがない「休眠預金」の活用に向けた基本方針案をまとめた。福祉や地域活性化などに取り組むNPO法人やボランティア団体など、これまで行政の支援対象になりにくかった民間の公益活動に助成、融資する。年度内にも基本方針を決定し、2019年秋の運用開始を目指す。(1日2面)

 この動きはアイルランドで始まり、英国、韓国はすでに運用を開始している。このほか公営競技や宝くじの当たり券の未請求も活用すべきだと思う。だが、大前提は未請求の発生を減らす努力と公益活動の監査だろう。

 ■1月31日午後11時40分ごろ、生活保護受給者らの自立支援を掲げる札幌市東区北17条東1丁目の共同住宅「そしあるハイム」から出火、木造一部3階建て約400平方メートルを全焼し、男性8人、女性3人の計11人が死亡した。(2日1面)

 この悲劇は困難な状況に置かれた人を支援するための資源配分のあり方が、現場と社会で認識が違うことを表したと思う。限られた資源では、安心安全な環境を犠牲にするのもやむを得ないという現場のあきらめが悲劇を生んでしまったのでは。

 ■元横綱日馬富士や春日野部屋の暴力問題など、日本相撲協会で不祥事が相次いでいる。税制面で優遇される公益財団法人として組織や財務状況のチェックを受ける立場だけに、識者からは公益法人の適格性を問う声もある。(3日10面)

 相撲の活性化のために、外国人に門戸を開くなど国際化に踏み出して久しい。国際化は表面だけではなく内部に生まれるひずみにも留意しながら、息長く育むものだと思う。

 ■日本政府は3日、トランプ米政権が「核なき世界」を掲げたオバマ前政権の方針を転換した核戦略指針を発表したことについて「拡大抑止力が強化される」(高官)として歓迎した。米国が提供する「核の傘」に頼る日本の安全保障政策の現状が浮き彫りになった。(4日3面)

 立春の4日。春立つ日、核兵器廃絶に逆行する動き、シリア紛争、ロヒンギャ難民の問題など、和平の進展や解決を信じて、つぼみが膨らむのを待ち焦がれている。

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