水路から回収されるAH64D戦闘ヘリコプターの羽根。根元にはメインローターヘッドの一部とみられる部品が残っている=9日午前11時24分、神埼市千代田町

 神埼市千代田町の住宅に陸上自衛隊目達原駐屯地(神埼郡吉野ヶ里町)のAH64D戦闘ヘリコプターが墜落した事故で、陸自は9日、メインローター(主回転翼)の羽根4枚のうち不明となっていた最後の1枚を現場から東約300メートルの水路で発見し、回収した。全ての羽根を含め機体の主要な部品の回収を終えた。

 水路から引き揚げた羽根の根元には、羽根を回転軸に固定する部品「メインローターヘッド」の一部が残り、その先には破損した跡があった。別の水路で7日に回収された1枚と同様に、飛行中に何らかの不具合でこの部品が破損、分離した可能性がある。

 また、羽根と部品の接続部分は通常、2カ所のピンで固定してあるが、このうち1本がない状態だった。羽根の一部には割れた跡があった。

 現場の住宅敷地内で見つかっていた羽根2枚も9日、搬出した。

 小野寺五典防衛相は9日の記者会見で、10、11の両日に佐賀県を訪れて関係者に謝罪すると発表した。

 防衛省などによると、10日は事故現場を視察した後、神埼市、吉野ヶ里町、三養基郡上峰町の首長と面会する。11日は山口祥義知事らと面会した後、事故で亡くなった隊員2人の部隊葬送式に参列する。被害者との面会について防衛省は「大臣は直接会って謝罪したい意向を示している」とした上で、実現するかどうかについては「現在調整中」と述べるにとどめた。

 陸自は10日からは約2週間にわたり、機体の落下物の捜索に約1千人態勢で当たる。墜落現場から東北東に約5キロ、そこから北に約3キロの飛行ルートを幅数百メートルの範囲で調べる。

 目達原駐屯地は9日、AH64Dを除くヘリの点検を異常なく終えたと発表した。

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