大学入試改革について話す平田オリザさん=佐賀市の佐賀大学本庄キャンパス

 劇作家・演出家の平田オリザさんが5日、佐賀市の佐賀大学本庄キャンパスで大学入試改革について講演した。平田さんは自身が関わった私立大の入試改革を紹介しながら、知識量重視からコミュニケーション能力など入学後の伸びしろを見定める入試に変わりつつある現状を指摘した。

 大学教員ら約50人が聴講した。四国学院大学(香川県)の客員教授を務める平田さんは、AO入試で課した7人一組でのディスカッション(討論)ドラマ作りについて語った。パソコンを与えてインターネットで自由に検索させ、知識よりも協働への貢献度を重視する姿勢を明確にしたと説明した。

 平田さんは大学が講義をネット公開する動きにも触れ、「ネット時代は知識や情報を囲い込むことはできない。新しい学びの共同体としての大学では、『何を学ぶか』ではなく『誰と学ぶか』が重要になる」と訴えた。

 現行の大学入試センター試験の後継として2020年度から「大学入学共通テスト」が導入され、各大学は2次試験の改革が求められている。平田さんは「共通テストの内容に注目が集まりがちだが、2次試験の制度設計こそが大事だ」と語った。

 平田さんは6日までの2日間、講演やワークショップを行った。

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