「うわー」と、子どもたちの歓声が上がる。ここは佐賀県庁最上階、展望ホール。夜のプロジェクションマッピングに、遅ればせながら、やっと行けた。今は第2弾「星空のすいぞくかん」が上映中◆まるで星降る夜のファンタジーだ。佐賀の夜景の中をムツゴロウやイカなどの生き物たちが泳ぎ回り、こちらの体がふわっと浮き上がるような感覚さえ覚えた。ひっきりなしの来場者にも、うなずける。佐賀の夜の観光スポットとしてすっかり定着した◆昨年、日本を旅した外国人は過去最多を更新。ところが旅行中、娯楽に向けるのは、使うお金のわずか1%ほどで極端に少ない。欧米では10%を超える国もあるのにである。訪日客からの「日本の夜はつまらない」という声も聞こえてくる。確かに海外でのことを思い出せば、夜の観光も楽しめた◆東京都は近く、課題を調査して夜の観光の掘り起こしにつなげるのだという。この分野の先進地は英国・ロンドン。その経済規模は4兆円にまで成長している。ミュージカルは夜8時と遅めに開演し、美術館も深夜12時近くまでイベントがあり、お酒も飲める◆中華圏が旧正月・春節を迎えるのは16日。佐賀でも増えている中国からの観光客にも、県庁展望ホールが心躍るスポットとなるだろう。楽しかったことの発信が、また人を連れてくる。(章)

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