がんについて語り合う参加者とピアサポーター=佐賀市高木町の浄照寺

 佐賀市高木町の浄照寺で4日、がん患者やその家族などが悩みや不安を語り合う「お寺がんサロン」が開かれた。門徒らがNPOクレブスサポートのピアサポーターらにがんを告知された時の思いや医師への要望を語り、同寺の光岡理学住職(75)が法話をした。今後も定期的に開く予定にしている。

 光岡住職が「地域住民に開かれた寺であるために何かやりたい」と寺で開くイベントの案を門徒から募った際、寺の総代でもある同NPOの吉野徳親理事長から提案され、初めて開催した。がんサロンが寺で開かれるのは初めてという。

 ある参加者は「一番つらいのは本人だけど、周囲のほうがつらそうで落ち込んでいられない」と実体験を語った。「『なぜ自分が』と落ち込んだ。みんなはどうやって克服したのか」「医師が肩に手を置いて励ましてくれて、うれしかった。医師は病気より患者を診てほしい」といった質問や要望もあった。光岡住職は「生かされている命を日々生きていく、『その日暮らし』が大事」と説いた。

 参加した門徒の林田憲正さん(71)=佐賀市=は、1年半前に大腸がんを経験。「病気について初めて話した。家族や命への感謝を再確認できて悪いことばかりではなかったから、語ることが誰かのためになるなら語りたい」と話していた。同寺のサロンは、毎月第1日曜に開く予定。問い合わせはクレブスサポート、電話0952(23)8231。

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