タルト生地を作るこつを話す「ランスクローン」のパティシエら=佐賀市大和町の安部商事

 県国際課は5日、佐賀市大和町の食品などを扱う会社で、オランダ・アムステルダムの有名菓子店「Lanskroon(ランスクローン)」のパティシエを招いて伝統菓子を実演するワークショップを開いた。3月開幕の肥前さが幕末維新博覧会で佐賀とオランダの交流の歴史などを紹介する施設「オランダハウス」の開設に向けたプレ企画。県内の菓子事業者でつくる県菓業青年会の会員ら約30人が伝統の製法などを学んだ。

 佐賀の伝統菓子丸ぼうろは約350年前、オランダ人から製法を伝授されたという説がある。ワークショップは再びオランダから伝統菓子の製法を学び、菓子を通じた新たな交流のきっかけをつくる目的で開いた。

 同店パティシエのバス・ムルドゥライさんとマーク・ダンセルマンさんが、オランダの伝統菓子「アップルタルト」と「ストロープワッフル」を再現した。スポンジケーキにバターを入れない作り方や、トッピングのリンゴを焼かずに新鮮さを生かしたレシピを紹介した。

 参加者は真剣な表情でメモを取りながら2人の動きを見つめた。パン会社で菓子部門を担当する岩村純平さん(26)は「生のリンゴを使ってしゃきしゃき感が残る作り方が珍しかった。会社でもフレッシュさを感じられるものを試作してみたい」とヒントを得た様子だった。

 「オランダハウス」は博覧会開幕の3月17日、佐賀市呉服元町の旧佐賀銀行呉服町支店に開設される。幕末期に佐賀藩がオランダを通して西洋技術を取り入れてきた交流の歴史を顕彰し、デザインと水辺をテーマに情報発信する。ギャラリーや水辺テラスのほか、オランダの食文化を伝える「ダッチカフェ」を設け、今回の伝統菓子も提供する計画となっている。

このエントリーをはてなブックマークに追加