移築作業が進む岡田三郎助のアトリエ。印象的な三角すいの骨組みが見える=佐賀市の県立博物館横

 日本の近代洋画壇の巨匠、岡田三郎助(1869~1939年、佐賀市出身)が使用したアトリエの移築作業が、佐賀市の県立博物館・美術館の敷地内で進んでいる。7日には屋根の骨組みができ、建物の形が見えてきた。約2カ月で移築作業は完了し、4月1日に一般公開が始まる。

 アトリエは1908(明治41)年に、東京都渋谷区恵比寿に建てられた木造の洋風建築。岡田のアトリエと大正末に増築された岡田主宰の「女子洋画研究所」の教室の2部屋を含む建物、一部2階建て約150平方メートルを移築する。

 移築場所は県立博物館のカフェ東側。1月下旬から基礎工事を始め、2日から解体した木材を運び込んで組み立てている。移築費は、一般公開のための付属施設を含め約2億3千万円。

 明治時代のアトリエ建築物がそのままの形で残される例は少ないという。当時使われていたいすも復元され、デッサンに使った石こう像も持ち込まれる。

 一般公開後にアトリエは有料で貸し出し、個展やイベントなどに使用できる。県立美術館・博物館の竹下正博学芸員は「いろんなアイデアで、新しい美術が生まれてくれれば」と話している。

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