漏水や方針転換などで開業の見通しがたたない温泉保養宿泊施設「タクア」=多久市北多久町

 温泉保養宿泊施設「タクア」(旧ゆうらく、多久市北多久町)の整備事業を巡り、多久市の渕上哲也副市長は7日、漏水による追加補修工事で開業時期が延期されて運営業者への補償が発生することに対し、「責任問題は適切な時期に協議したい」と、横尾俊彦市長ら市幹部の処分に言及した。

 漏水補修費4500万円を増額する一般会計補正予算案が同日の臨時市議会で可決された。その後の記者会見で説明した。

 補償額は現在、業者側と交渉している。業者側から1月中旬に光熱費やリース代、人件費など詳細な経費を市に提示したという。市側は施設を引き渡した昨年10月から漏水工事が完了する5月末までを補償対象期間として協議している。

 補償費の計上は新年度当初予算には間に合わないため、補正予算として4月以降、議会に提案するという。その際、漏水や開業延期など一連の問題に対する市側の責任の所在を明らかにする。

 漏水対策工事は昨年11月、屋内大浴場から始めた。屋内プールと露天風呂の改修工事も派生したことで整備事業費の予算が不足し、補正した。総事業費は同所に移る老人福祉センター「むつみ荘」移転費を含め19億7300万円。そのうち約18億9600万円の財源に過疎債を充てている。

 補修工事の完了が4月末から1カ月延びたことについて、市は「屋内大浴場の防水層工事でジェットバスなど浴場設備の撤去と設置作業に手間取っている」と説明した。

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