試験飛行中の自衛隊ヘリコプターが墜落、炎上した神埼市の住宅に1人でいた小学5年の女児(11)は、割れた窓から素足で脱出していた―。父親の会社員川口貴士さん(35)が6日、奇跡的に難を逃れた長女の当時の状況を語った。

 川口さん宅は木造2階建てで、家族4人で暮らしていた。事故が起きた5日午後4時40分ごろ、長女は小学校から帰って留守番をしていた。

 2階で着替え、1階北西側にある洗濯機に衣類を入れ、南東側のリビングに入った直後、強い衝撃がした。ヘリが突っ込んだのは、さっきまでいた建物北側だった。とっさにリビングの窓ガラスに向かい、割れた部分から外に飛び出した。

 「ヘリが落ちてきた」。午後5時ごろ、職場にいた川口さんの携帯電話に、隣の平屋に住む母親から震えた声で連絡が入った。「娘は大丈夫か」。母親と一緒に近くの住宅に避難し無事だと分かり、職場を出た。ショックで何もしゃべれず、泣きじゃくっていた長女をしっかり抱きしめた。

 「本当に間一髪だった。助かって良かった。自衛隊には試験飛行を民家があるようなところでやってほしくない」【共同】

このエントリーをはてなブックマークに追加