創立記念行事で一般公開された陸自目達原駐屯地のAH64D戦闘ヘリコプター=昨年4月

 墜落したAH64D戦闘ヘリは陸上自衛隊が2005年度から導入し、事故機を含め13機を保有している。目達原駐屯地には06年3月14日に1機目を配備。その8日後に配備された2機目が今回、事故を起こした。目達原に何機配備しているかについて、防衛省は明らかにしていない。

 AH64D(通称アパッチロングボウ)は対戦車ヘリAH1「コブラ」の後継機として導入。乗員2人、全長約18メートル、重さ約10トンで最大速度は時速約270キロ。100以上の目標を同時に捉える高性能レーダーや、複数の航空機や地上部隊と情報を共有するためのデータ転送システムを搭載する。

 13機の配備先は目達原と明野(三重)、霞ケ浦(茨城)の3駐屯地。当初62機の予定だったが、開発した米ボーイング社が製造中止を決定し、日本メーカーによるライセンス生産で調達コストが跳ね上がったため計画を大幅に縮減した。

 飛行前に陸自が交換したメインローターヘッドは主回転翼の中心部にあり、飛行を支える重要部品。防衛省関係者によると、機体上部の回転軸に取り付けられエンジンの動力を主回転翼に伝える役割を果たす。

 今回は飛行がおおむね1750時間に達するタイミングだったため、メインローターヘッド自体を交換し、その直後に事故が起きた。防衛省関係者は、機体が離陸後、少なくとも2分間は正常に飛行したことから「定期点検や離陸前点検では異常がなかったのではないか」と話している。

このエントリーをはてなブックマークに追加