「虐待の早期発見とその対応」と題して講演した中垣真通さん=佐賀市文化会館

 児童虐待への対応力を向上しようと、教職員や保育士らに向けた研修会が1月29日、佐賀市文化会館であった。「子どもの虹情報研修センター」(横浜市)研修課長の中垣真通さんが、日頃から保護者と近しく関わり、親子関係がかみ合っていない家庭に対しては背景を理解する大切さを伝えた。

 中垣さんは、親子のふれ合いなどを通じて、安心や喜びといった心地よい感覚を得ることが上手になる「心の発達」について説明。虐待的な育ちは「良いものをもらい損ねて、不適切なものを与えられてきた状態」とし、家族も社会的逆境を抱えているケースがあることを紹介した。

 親以外の大人でも理解者がいることや、一方通行ではない心の交流によって成長の糧となる肯定的体験を補てんする重要性を挙げた。家族との関わり方では、価値観が異なっていたとしても受容的に臨むことを基本とし、「できない要望は断るが、異常よりも事情に目を向け、分かるまで話を聞いてみる姿勢が大事」と呼び掛けた。

 研修会は県が主催し、約450人が参加した。

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