雪がうっすらと積もる中、登校する千代田中部小学校の児童=6日午前7時35分ごろ、神埼市千代田町の同校

 陸上自衛隊目達原駐屯地(佐賀県神埼郡吉野ヶ里町)のヘリ墜落事故から一夜明けた6日朝、雪がうっすらと積もった現場一帯には、小学校や幼稚園に向かう子どもたちの姿が見られた。近くの田畑には機体の破片が点在し、園児を連れた保護者は「あってはならない事故」と不安そうな表情をのぞかせた。地元の首長は安全対策を要望し、山口祥義知事らは事故で被害に遭った家族と面会した。

 千代田中部小では午前7時半ごろから多くの児童が登校した。校門で出迎えた校長は「子どもたちが不安がるといけないので、いつも通りに。『きょうも元気に過ごそうね』と声を掛けていきたい」と話した。

 現場から200メートルほどの大立寺幼稚園では、保護者が足早に子どもを送りに来ていた。6歳の次男が通う30代女性は「事故当時、子どもは『ドン』という音を聞いて怖かったみたい。(事故は)不安でしかない」と険しい表情を見せた。

 山口知事と松本茂幸神埼市長は現場を視察した後、事故時に家にいてけがをした女子児童(11)の両親の会社員川口貴士さん(35)夫妻と、近くの知人宅で面会した。話しているうちに両親は涙を浮かべ、松本市長は「何でも言ってください」と声を掛けたという。

 面会後、松本市長は「このような事故を二度と起こさないようにしてほしい」と話し、山口知事は「お嬢さんがかなりショックを受け、これをずっと背負っていかなければならないんだという話をいただいた。県としても、ずっと寄り添っていかないといけないと思っている」と述べた。

 多良正裕吉野ヶ里町長は目達原駐屯地で、墜落したヘリと同型機の飛行停止などを求めた。(取材班)

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