伝統に現代の感覚を取り込む吉島さん=佐賀市の高伝寺前村岡屋ギャラリー

 江戸時代に始まる鍋島緞通(だんつう)の作品展が6日、佐賀市の高伝寺前村岡屋ギャラリーで始まった。伝統の文様を現代の感覚で表現した作品約30点が来場者を迎えている。11日まで。

 鍋島緞通は江戸中期に始まったとされ、鍋島藩御用達の献上品、贈答品として生産された。作品展を主催する吉島伸一鍋島緞通は、本来の色彩の鮮やかさを、抑えた色で提案するなど現代の住環境に合わせた作品を作る。「淡薄香地蟹牡丹(かにぼたん)紗綾形 縁二重雷文」は、伝統的な文様を藤茶色の淡い色使いで描き、洋風な空間にも溶け込む。

 「深朱地 正倉院格子文」は、正倉院文様に小さな格子模様を合わせ、モダンな様相を見せる。第四代技術継承者の吉島ひろ子さんは「独自の技術で織った、現代の鍋島緞通を見てほしい」と来場を呼び掛ける。問い合わせは同ギャラリー、電話0952(24)5556。

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