多様な人材の活用などについて講演する多久島嘉明さん=佐賀市のグランデはがくれ

 仕事と介護の両立をテーマにした企業向けセミナーが佐賀市で開かれた。人材の確保や定着が課題になる中、県内企業の労務担当者らが社会保険労務士の講演などを通し、短時間勤務など柔軟な働き方ができる職場環境をどう整えていくかを考えた。

 多久島嘉明社労士が、介護休業の取得率が低い現状などを示して企業の対応を促した。政府は介護を理由とした離職を防ぐ施策を進めているが、「業務や自身のキャリア形成に支障が出るとして、家族の介護や看護を打ち明けられず、休業取得をためらう人も多い」と課題を指摘した。

 少子化で人手不足が顕著になる一方、2025年には人口の多い団塊の世代が全て75歳以上の後期高齢者になる。要介護認定を受ける人が604万人に増えるとの政府推計もあることから「育児中の女性を含め、多様な人材が働ける職場環境づくりが必要」と話し、現場の実態に合った制度創設を呼び掛けた。

 セミナーは県社会保険労務士会が開き、約100人が参加した。

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