佐賀城本丸跡の発掘調査で見つかった石階段の遺構を見学する参加者たち=佐賀市城内

 佐賀藩10代藩主鍋島直正によって江戸末期に再建された佐賀城本丸御殿の実像に迫る発掘調査の成果報告が3日、佐賀市城内の佐賀城本丸歴史館であった。設計図にない地下に続く階段が見つかったとあって多くの歴史ファンが足を運び、当時の本丸の姿に思いをはせた。

 

 説明会は歴史館が開く講座の一環で、約140人が参加した。発掘調査を担当している県文化財課の渕ノ上隆介さんが、本年度は歴史館南側の3地点を発掘したことなどを説明した。

 発掘の成果として、礎石などの建築遺構が設計図通りに確認された一方、記載のない地下に続く石組みの階段や水路も見つかった。階段について渕ノ上さんは「地下水路の並びをみると、水場の可能性が高いと考えているが、現状ではどんな機能か断定するのは難しい」と解説した。

 参加者は当時の地面の高さまで掘り下げられた発掘現場に入り、佐賀平野の軟弱地盤に対応するための基礎工法などを間近で確認していた。佐賀市の森昭生さん(72)は「城内の生活水をどうしていたのか興味があったが、高い技術で水路が造られていて感心した」とうなずいた。

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